5月6日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙】水泳選手のヤベ・ジョーゴさん(二二、サンジョゼ・ドス・カンポス)が四日、リオデジャネイロ市のジュリオ・デ・ラマレ・アクアチコ公園で行われたブラジル杯決勝の二百メートルメドレーを二分三秒九十八で制した。十九年ぶりに南米記録(二分四秒一〇)を更新。七月の世界水泳選手権(バルセロナ)と八月のパン・アンメリカン大会(サン・ドミンゴ)への出場をほぼ確実なものとした。
元水泳選手で記録保持者のリカルド・プラッドさん(三八)も同日、観客席から観戦。保持する三つの記録のうちの一つが、破られる瞬間を見た。
プラッドさんは四百メートルメドレーで、一九八二年に世界記録を樹立、八四年のロサンゼルスオリンピックでは銀メダルを獲得した。現在はトレーナー。テレビ番組のコメンテーターも務める。
「長い間、破られてこなかったので、塗り替えられなければならなかった」と語った。
さらに、「四百メートルメドレーの南米記録と二百メートルバタフライのブラジル記録も一年以内に更新されるだろう」とも。
ヤベ選手はサンジョセ・スポーツ協会の代表として出場。結果について、「プラッドさんに比較されるには、まだまだ、多くのものを実現させなければならないことを知っている」と、コメントとした。
パラナ州ロンドリーナ出身。米・ブリギャン・ヤング・ユニバースティ・アスレチコに通って、トレーニングを積んだ。
州や国内の大会で数々の栄冠を勝ち取ってきたが、今や、国際舞台に立つ。
「水泳を始めたころは、すべてが不可能で到達不能のように思えた。練習を重ねるうちに障害は取り除かれた。世界大会への初めての出場という夢を叶えるつもりだ」と、張り切っている。