5月3日(土)
一気に七倍増へ―。IPTU(不動産税)の支払いが、香川県人会(蓮井清朗会長)の財政を圧迫している。課税は月額二千六百レアル。昨年までは同三百五十レアルで済んでいた。
これに伴って寮費も一人部屋で、二百五十レアルから三百レアルに値上げせざるを得なくなっている。
「いきなりで申し訳ないが、もう少しもらいたいと思っている」と事務局長は本音を明かす。来年は三百五十レアルを検討している。
九七年に、それまでの建物を取り壊し、新会館を建設。しかしその後も市役所からは旧会館を対象とする課税通知が来ていた。
それが昨年IPTUの税率引き上げが決まり、今年から〃目こぼし〃されなくなったようだ。五年間の不足分も追徴される可能性もある。
二千四百平方メートルの敷地内に建つ会館は七階建て。地下鉄プラッサ・ダ・アウヴォレ駅から五分、市内ミランドポリス区の住宅街と立地条件は良い。相当の課税は仕方ないといえるが、年額三万レアルを超えるとなれば、運営にも響く。
県人会では「非営利団体であることを理由に市当局に再検討を求めたい」と、六月の九十周年式典が終わるのを待って何らかの対策を講じるつもりでいる。
そのほかの県人会でも免税指定を受けていない団体は今年から二割程度増税されており、予算のやり繰りに追われそうだ。