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戦々恐々の中国コロニア=肺炎で中伯交流に陰り

4月29日(火)

 中国で猛威を振るう新型肺炎の影響が、リベルダーデ区の中国人コロニアにも出ている。ブラジル中国文化協会の副会長パウロ・リーさん(四六)は「みんな戦々恐々としている」と証言する。
 香港に住む、リーさんの両親も、肺炎騒動のおかげで、買い物もせずにできるだけ家にこもっている。「彼らは食料品を家に蓄え、極力公共の場へでることを避けている」と認める。
 この流れは、中伯関係にも確実に影響を及ぼしている。例えば、中国からの政治家訪問、文化使節来伯などの多くがキャンセルされた。逆もまた真だ。「数週間前に中国で大きな国際見本市があったが、たくさんのブラジル人企業家が訪中をキャンセルした」。
 ジョアン・ランさん(エンジニア、三〇)は、肺炎騒動の少し前に北京に働きに行った母のことを心配している。「今はみんな怖がって家に閉じこもっている」と嘆いた。(アゴーラ紙二十七日)