4月25日(金)
【時事、エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】ブラジル中央銀行は二十三日の通貨政策委員会(Copom)で、基本金利に当たるSelic(国債を担保とする銀行間取り引きにかかる利率)を年二六・五%に据え置くことを決めた。Selicの据え置きは二カ月連続。また、当面の金利スタンスは「中立」とした。中銀は通貨レアル下落によるインフレ懸念で、昨年十月から五カ月連続でSelicを計八・五%引き上げていた。
金利据え置きの決断と、ブラジル銀行が約七千五百万ドルを放出したことによって、ドルは同日、一・三八%下がって一ドル三・〇〇レアルで取り引きを終えた。四月初めから強まったドルの下落は年率一五・二五%のレベルに達した。この先数週間、銀行が調達した外資の流入がさらに見込まれている。中銀によると、四月全体で十五億八百万ドルの流入が実現可能だという。