4月23日(水)
昨年イタウー銀行への売却が失敗した後、その挙動が注目されていたスダメリス銀行(九八年に唯一の日系金融機関・南米銀行を買収)が、オランダ系のABN Amro銀行に二十二億九千百万レアルで買収されることに十六日に決定した。
十六日付フォーリャ・オンラインによれば、ABN銀行は支払い総額のうち五億二千五百万レアルを即金で、残り十七億六千レアルは同行のブラジル法人であるABN Amro Real銀行の株式で払うことになった。ABN銀行は九八年にレアル銀行を買収している。詰めの交渉は、六月末までに完了する予定。
スダメリス銀行は国内ランキング十八位の資産規模を持ち、二百九十三支店、口座所有者六十六万五千人だった。昨年九億二千五百万ドルでイタウー銀行に買収される交渉が進んでいたが、ドル高を理由に決裂していた。
今回の買収により、ANB銀行はランキング四位に変化はないが、三位のサンタンデール銀行に肉薄することになった。