4月18日(金)
[バウルー]第一回バウルー文化祭が、去る六日、バウルー文化協会会館で行われた。文協文化部(仲峰祥象部長)と日本語学校(西田テレーザ校長)が主体となって実行した。参会者たちに意外だったほどの多彩な日本文化が紹介され、各展示、アトラクションの場は、一日中満員の盛況だった。バウルー日系社会の底力が見えた。関係者に心強い希望を抱かせた一日だった。
同祭りは、年初に計画が立てられ、去る三月任期切れで帰国が予定されていたJICA派遣日本語シニアボランティアの森重育江氏も日時を延期して、後任の神田佐知シニアの着任を待ちながら、準備に協力した。
初の催しに、日本語学校生徒も大喜び、子供向けの折り紙教室、マンガの描き方、ブラジル語の名前の漢字の書き方、日本語での書き方など、新任の神田シニアの通訳にも一役買いながら、生徒全体が祭りを盛り上げた。
ほかの催しは、書道、テレビによるアニメの鑑賞、生け花の指導と展示、日本茶の接待、箸の使い方、ひな人形の飾り付け、浴衣の着付け、将棋の実技指導、日本紹介のポスター展示、写真パネル展示、柔道・合気道・空手のデモンストラソンなど。
文化祭の開会式は午前九時半。末永健郎ノロエステ日本語普及会会長、五十嵐二郎ノロエステ連合文協会長、佐藤風太郎地元日本人会会長、ニウソン・コスタ・市長らが出席した。
アトラクションは、天理教バウルー教会の鼓笛隊、天理教伝導庁の雅楽の演奏。日本舞踊は遠くビリグイとアラサトゥーバの婦人会メンバーが披露した。また、福岡県人会の世話により出演したグアルーリョスの「グルッポひまわり」の和太鼓の演奏が、祭りを一層引き立てた。会場に入り切れない観衆は体育館に設けられたテロンで聴いた。
和太鼓は、午前と午後、演奏され、最後の小田幸久講師との競演には大きな拍手が湧いた。バウルー日系社会の一日の催しでは、運動会に次ぐ観衆を動員した。(酒井威夫さん通信)