4月17日(木)
【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】十四日のミナス・ジェライス州古都オウロ・プレット中心部の重要文化財建築物全焼事故で、同州検察局は放火で火災が発生した恐れがあるとみて捜査を進めている。
放火と思わせる要因として、(一)火災で崩落した建築物が同市で最も有名な観光名所で、最近の消防署の検査では特に異常はなかったこと、(二)火災が発生した時刻が、建築物内の従業員が帰宅した後の午後六時だったこと、などの二点が挙げられている。
目撃者や地元の権力者は「消防隊の消火活動の遅れが火災を拡大させた」と指摘している。
火災発生時、消火活動に参加したのは当直勤務の消防隊員わずか七人。放水車の水(三千五百リットル)は五分でなくなり、市内六カ所の消火栓のうち、使用可能だったのは火災現場から一キロ先の一カ所のみ。他所の消防隊が援助に来た時には、火災は勢いを増した後だった。