4月11日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日=ワシントン】国際通貨基金(IMF)は九日、ブラジルの今年の経済成長率を二・八%と発表した。昨年九月に予測された三・〇%から〇・二%下方修正された。ブラジル中央銀行の予測二・二%よりも楽観的だ。
二〇〇四年は三・五%成長と推定している。二〇〇二年は一・五二%だった。
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【ワシントン八日ロイターES=時事】ケーラー国際通貨基金(IMF)専務理事は八日、ロイター通信とのインタビューの中で、アルゼンチン、ブラジルでの見通しが改善されてきたと述べ、「中南米経済の立ち直りはしっかりしたものとなりつつある」との見解を示した。
同専務理事は、経済危機が続くアルゼンチンについては、「情勢ははっきりと安定してきた。一層の安定のため、アルゼンチン政府に融資を与えるべきだ」と強調。ただ「銀行や公共部門など重要な改革がまだ遅れており、もろい状況であることに変わりない」と付け加えた。
またブラジルについてはルーラ大統領は、困難な状況の中でもリーダーシップを発揮する能力があることを示してきた」と、年初に発足したルーラ政権に高い評価を与えた。