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初のメロン祭り=「生育状況」が開催日決める=参加者摘み取りも=5月10日、コチア農業学校

4月11日(金)

初の「メロン祭り」が五月十日(土)、サンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校で開催される。オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)が、米州開発銀行(本部ワシントン)の無償資金協力を得、コチア農校で実施中の農業後継者研修で栽培しているメロンを販売する。
 研修に参加しているアルゼンチン、チリ、パラグァイ、ウルグァイ、コロンビア、およびブラジル六カ国の研修生たちが、佐々木エジガルド先生(ブラジル農友会会長)の指導を受けながら育てている、日本産新品種の「ロックスター」というネットメロンが順調に生育しており「メロン祭り」の開催日を五月十日と定めることができた。
 コチア農校の鈴川行治教頭によると、栽培されているネットメロンは約一千五百本(収穫も一千五百個)で、その約半数を五月一日に収穫できる。五月十一日(日)の「母の日」にちょうど食べごろになるので「プレセントには最高でしょう」と推奨している。
 「残り約半数は、五月十日前後が収穫の最適期です。祭りの参加者が栽培ハウスの中で自分でメロンを選んで摘み取ることができるかもしれません」とも話している。祭りに参加してメロンを購入する人には一個八レアル、二個十五レアルで販売される。サンパウロ市内での購入希望者には一個十レアルとなる。数に限りがあるので市販はされない、とのことである。
 今の研修生たち(第四期生)は十二月中旬に卒業するため、オイスカ・ブラジル総局はネットメロンの栽培実習をもう一度行う計画を持っている。このため、今回の収益金は、次の栽培実習用の種子購入資金に充当される(鈴川教頭)。
 この他、メロン祭りへの協賛として、奈良県の種苗会社から寄贈された中身がピンク、クリーム、緑色の三種類の〃新新〃メロン(本紙・二月六日既報)も研修生たちが試験栽培に取り組んでいる。これらの収穫は五月十日に間に合わないが、メロン祭り参加者は栽培ハウスを見学することができる。
 すでに、一足早く、四月六日にはアレグレ・ビリグイ郷土会(酒井清一会長)の一行六十人がロックスターと新新品種メロンの栽培ハウスを見学して、順調に生育していることを確認して絶賛した。リベルダーデ歩こう友の会(細川晃央代表)は、既に大型バス二台を予約している。
 研修生たちは「メロン祭り」に自分たちの国や地域をPRしようと意気込んでおり、五月十日はミニ〃郷土祭り〃になりそうだ。