先週の本紙に「納豆」や「ダイコンの葉」の効用を訴える記事が転載されていた。納豆の効果のほどは昔から耳にしているし好きでもある。それも、あの白い糸がいっぱい出るほどに混ぜてから醤油をちょっぴり多めにし冷や飯にたっぷりと掛け熱湯を注いで一気にかき込む。かなり乱暴な食べ方だし邪道の謗りを受けそうながら─これが美味い▼但し、あの記事だと「毎日食べること」が大切だそうだが、如何に好きでも毎日は無理なような気もする。でも、脳梗塞の原因となる血栓を溶かし抗菌・殺菌作用も強いと知れば、週に三個は挑戦したい。近ごろは日本から輸入された粘りも糸も強い本物があるのも強みだ。がんの予防にも最適だし肝臓機能障害を避けるのにも最大の効能と知れば、酒の肴にしてもいいではないか▼大根の葉には滋養が詰まってるの話は子供の頃から聞いてはいる。だが、大根よりも葉の方にビタミンCが四倍も多くミネラルの宝庫とは知らなかった。鉄分もカルシュウムやリン、カリウムも多いのだという。この葉っぱがまた大好きで朝市などに行くと無料で分けてもらい熱湯で茹で細かく刻んでは食べる。ご飯に混ぜての菜飯にもなるし、チリメンジャコと油炒めにし醤油で味付けしてもいい▼天味無限というそうだけれども「ダイコンの葉」や「納豆」は、そんな自然派なのかもしれない。今は何でも薬品の時代だが、ビタミンもミネラルも豊かな食品を食べていれば、ことさら問題は起きまい。祖母から母へ。娘と受け継がれた昔ながらの食べ物にもっと目を向けたい。(遯)
03/04/08