4月4日(金)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙、ヴェージャ誌】一月三十一日に封切りし、観客数百五十万人を突破する寸前にある人気のブラジル映画『デウス・エー・ブラジレイロ(神様はブラジル人)』。カカー・ジエーゲス監督(『オルフェウ』)と俳優アントニオ・ファグンデスのベストコンビが贈る、心和ませるコメディー作品だ。
北東部アラゴーアス州の海岸にある日観光客風の服装で突然現れた神様(ファグンデス)は、タイヤ修理屋のタオッカ(ヴァギネル・モウラ)がイメージしていた威厳ある神とは大違い。
神様は、「お前がキリンだったら、わたしがキリンに見えたはずさ」と一言。タオッカはブラジル人なので、神様がブラジル人のように見えるという。
人々の願い事をかなえたり、悩み事を聞いたりするのがイヤになった神様は、休暇をとるために自分の代理人をタオッカと共に探し始める。条件は、「聖人のような人間であること」。旅の途中に出会ったマダー(パローマ・ドゥアルテ)という少女も、二人についていく。
旅の間に神様は、世界の不完全さを知り、「人間というのもそれほど悪いものではない」と考えを改める。人間の欠点を認めるわけではないが、ブラジル人たちは、彼らならではの創造性と順応性を生かして多くの困難を乗り越えているのだと、神様は理解するのだった。
ポルトガル語表記=「Deus e Brasileiro」。