3月28日(金)
救済会(左近寿一会長)は二十二日午前十時から、サンパウロ市リベルダーデ区内のエスペランサ婦人会で第五十一回定期総会を開き、二〇〇二年度事業報告、決算報告、今年度の事業計画案と予算案を審議した。いずれの議題も満場一致で承認を受けた。今年の予算は百八十五万六十レアル。新規事業は特に実施しないが、憩の園特定有料ホームプロジェクトを推進する。
各議題の報告者はすべて二世。議事進行はポルトガル語が主体で行われ、役員の世代交代が鮮明となった。
吉岡黎明第一副会長は、昨年度の事業報告の中で憩の園の現状に言及。九十二人の入居者のうち五十九人(七六%)が戦前移住者であること▽入居者の八割が何らかの介護を必要としていることーなど特徴を挙げた。
「高齢化に伴ってどんな障害が現れても、その人らしく生きられるよう良い環境づくりと良いお世話をに専念する」と、組織の役割を位置付けた。
在宅介護の講習会▽居室の改造▽第三十四回老人週間への参加─などが予定されている。
特定有料老人ホームは入居希望者が資金を出し合って、憩の園の敷地内に施設を建設。同園から援助を受けながら、共同生活を送るというもの。昨年から、議論が活発化している。