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ヨサコイソーラン 飯島さんたちが準備=全伯の団体に参加求める=移民100周年にらむ

3月28日(金)

 「ヨサコイソーラン」。ソーラン節とヨサコイ節を融合させ、日本で爆発的人気を誇る新しい大衆文化である。ブラジルで「第一回ヨサコイソーラン大会」を開催しようと、準備委員会(飯島秀昭代表)が発足した。委員会は二十七日午前十時半から、記者会見を開いた。会見には飯島代表、高山直巳アシスタントが出席。七月二十日に文協で開催される大会や同委員会発足の経緯などについて説明した。飯島代表は「全国の日系団体に参加を呼びかけていきたい」と話している。

 ヨサコイソーラン準備委員会の発足は飯島委員長が知人から、ある小冊子を貰ったことに端を発する。 その小冊子にヨサコイソーランのことが書かれてあり、関心を持った飯島さんは関連のビデオなどを取り寄せた。  
 日系社会に欠けているとされる求心力。若年層に目を向けさせる何かを模索していた飯島さんは、「ヨサコイソーランを通して、コロニアを活性化させ、日系人だけでなく、ブラジルにも新しい日本文化として紹介できるのでは」と話す。
 実際、自らが経営する蒼鳳(SOHO)でも試験的にヨサコイソーランを紹介したところ、「非常にいい感触を得た」という。
 七月二十日には、第一回大会の開催を予定しているが、「現在約十団体が活動を行っていることしか、確認していない」と見切り発車的な実情を話しながらも、「一回目はあくまで小規模で行い、次回へのステップ、そして百周年への足がかりにしたい」とその継続性を強調する。
 飯島さんは、「ヨサコイソーランをこれから普及させ、ブラジル人に伝えることで日本文化の理解や交流に役立てば」と話していた。 
 記者会見に出席した中沢宏一県連会長は、「大会開催日の一週間後に控えた『日本祭り』でもヨサコイソーランの企画を待ちたい」を受け入れの準備があることを示唆した。
 同委員会は大会への参加を広く呼びかけている。
詳しくはヨサコイソーラン事務局(11)287・4199、FAX・(11)287・8333、iijima@sohointernational.com.brまで。
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 ヨサコイソーラン節は従来の北海道の伝統民謡『ソーラン節』と高知のヨサコイ節を組み合わせ、ロック調にアレンジされたもので九十年代に誕生した。
 情熱的な歌と踊りは誰もが参加できる新しいタイプの大衆文化で日本各地に広がるブームとなっている。
 地方大会、全国大会も毎年開催され、去年札幌で開かれた『第十一回全国ヨサコイソーラン祭り』では四日間の開催中に百五十一万人の動員数を記録した。