3月26日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】ブラジリア政策研究所(IBEP)調査部は二十四日、下議三百五十六人と上議五十人に一連の改革について質問した結果、PT政権が取り組む改革の一番大きな障害は、PT党内にあることが明らかになった。公務員年金上限の一千五百六十一レアルについては、PT上議の一〇〇%が反対。いっぽう下議ではPT議員の七一%が反対したことで、党内の足並みは乱れ亀裂の大きいことを暴露した。
税制や年金改革へ向けた議会工作は夢にすぎないような状態で、改革案可決には程遠いことを調査は物語っている。ルーラ政権を支持はするが、公務員の年金改革と中央銀行の独立性では議員らが拒否反応を起こしている。
一、中銀の独立権限について下院では賛成四八%、反対三七%。PT党内では賛成三三%、反対五〇%。上院では賛成五九%、反対三一%。PT党内では賛成三三%、反対四四%。
二、公務員の既得権は現職も定年者も全額支給が下院四四%、上院四五%。
全額支給は定年者のみは下院一七%、上院一八%。 現職も定年者も部分支給は下院二八%、上院二五%。 三、年金上限を一律一千五百六十一レアルに賛成は下院が二〇%、上院が二〇%。PT党内では下院が一二%、上院は全員反対。
年金上限修正なら賛成が下院四八%、上院が四三%。PT党内では下院が六五%、上院が六七%であった。
年金の一律上限修正反対は下院が二一%、上院が二九%。PT党内では下院が六%、上院が三三%。
四、官民同一の社会保障制度について即時実施賛成は下院が一〇%、上院が一四%。PT党内では下院が六%、上院が二二%。
現職公務員に特別規定を設けるなら賛成は下院が四七%、上院が五七%。PT党内では下院が四七%、上院が四五%。
新規採用の公務員にのみ賛成は下院が一六%、上院が一〇%。PT党内では下院が二三%、上院が一一%。 官民同一に反対は下院が一八%、上院は一四%。PT党内では下院が八%、上院が二二%。
五、現政権の評価では、五〇%が是とし、四五%が一年後に評価するとした。