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またも判事暗殺事件=大統領 組織犯罪の撲滅を声明

3月25日(火)

 【フォーリャ・オンライン二十四日】エスピリト・サント州ヴィラ・ヴェーリャ市イタプアン区で二十四日午前、同市刑事裁判所のアレシャンドレ・マルチンス・デ・カストロ・フィーリョ判事(六二)が射殺された。わずか十日間で二度目の判事殺害となり、ルイス・イナッシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は事件後、「組織犯罪と麻薬密売の撲滅に力を入れる」と約束した。
 警察によるとマルチンス判事は、スポーツ・ジムから出た時にバイクに乗った二人組に撃たれたという。判事はサンタ・モニカ病院へ運ばれたが、同日午前八時三十分に死亡した。連邦警察は容疑者の二人組を捜索中。
 同判事は同州組織犯罪反対グループの一員で、十二月からボディーガードなしで行動していた。同州の犯罪組織の首領の疑いで告発されたヴァウテル・ゴーメス・フェレイラ容疑者(大佐)を、アクレ州パプジーニャ市連邦刑務所に移送させている。
 事件を知らされたマルシオ・トマス・バストス法相は同日午後二時ごろ、エスピリト・サント州ヴィトーリア市を訪問し、パウロ・ハルトゥン同州知事と組織犯罪対策について話し合った。
 十四日には、サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ市刑事裁判所のアントニオ・ジョゼ・マシャード・ジアス判事(四七)が暗殺されたばかり。ルーラ大統領は、「誰が判事を殺したかはまだ分からないが、組織犯罪や麻薬密売が関係しているなら、この〃戦争〃に勝つのは我々だ」と、犯罪組織の撲滅に努力を惜しまないことを明らかにした。