3月21日(金)
日伯の文化交流に総領事館も一役――。サンパウロ総領事館は、同総領事館があるトップセンター(アヴェニーダ・パウリスタ854)三階の多目的ホールを、日系社会の各団体に開放することを決めた。美術展など両国の文化交流促進に役立つ展示会が使用料なしで、開催できる。十三日の定例会見で赤阪清隆総領事は「開かれた役に立つ総領事館の言葉通り、広く活用していただければ」と積極的な利用を呼び掛けている。
個人による利用は認められないが、社会的に信用があり、事業内容が営利を目的としない非営利団体がその対象となる。また、総領事館の性質上、特定の宗教や政治活動と関わりを持たないことも条件。
使用目的は日伯交流に役立つ一般市民を対象とした展示会などの文化行事に限られ、来場者が特定の団体やグループに限られる行事は認められない。
ホールの使用は総領事館の業務時間内となる。また、警備上の問題から多目的ホールがある三階へは通常、事前連絡を済ませた来訪者しか入場出来ないことから、ホールへの来場は開催団体の招待者らに限定。さらに事前に来場者のリストを総領事館に提出が義務づけられる。
その他の注意事項は以下の通り。営利、販売活動は認めない▽行事に関する無料のパンフレットは配布可能▽設営・撤去作業は各団体が行うこと▽展示物の損傷・紛失について総領事館は責任を負わない▽総領事館施設に損害を与えたら、修復する▽総領事館はホールの光熱費以外は負担しない▽火気は用いないこと▽禁煙とする――。
申し込みや問い合わせは、同総領事館広報文化班(電話287・0100、FAX288・9460)まで。