3月20日(木)
【アゴーラ紙十九日】国立保健財団(Funasa)はこのほど、衛生監督庁(Anvisa)に原因不明の悪性肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の情報が書かれたポスターを国際空港に貼るよう指示した。
世界保健機関(WHO)に報告された感染者は十八日現在、九カ国・地域で計二百十九人となっており、死亡者数は十九日現在で計十二人に達している。
〃謎の肺炎〃は、三十八度以上の熱を伴う風邪の形で発症し、間もなく呼吸困難や体中の痛みなどを伴い、肺炎のようになるという。感染者とのコンタクトで感染する。
保健省付属国立疫学センターのジャルバス・バルボーザ氏は、感染件が認められている国から来た人々に対するポスターだと説明した。「もし入国数日後に症状が出た場合の対処法が書かれてある」。
機内で悪性肺炎の症状を訴える患者が出た場合、目的地の保健機関が患者を隔離する。残りの乗客は十四日間症状が現れないか観察される。
サンパウロ連邦総合大学のクリステーネス・S・シウヴァ教授は、「病気はまだブラジルで確認されてはいないが、三、四日経っても治らない風邪には注意しなければならない」と注意を呼びかけている。