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少年院職員27人を免職=職務怠慢、暴動煽る行為も

3月19日(水)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ州Febem(少年院と少年刑務所の合体した施設)管理局の理事会は十七日、フランコ・ダ・ロッシャ第三十一収容所で今年一月十二日に発生した暴動への関与または職務怠慢の容疑で、停職処分となっていた三十四人の内、二十七人を懲戒免職にした。
 同理事会は職員らが暴動を故意に鎮圧せず、逆に年少収容者を暴動にたき付けた疑いがあるとし、検察庁も、残業手当てを得るために刑務官らが暴動を煽ったという、収容者の内部告発の真偽を調査している。
 アントニオ・ジルベルト・ダ・シウヴァFebem職員組合長は、共同房の鍵をはずしたところをビデオに録画された職員の無実を主張し、検察庁はビデオの画像の中で明白な証拠を見出していないと疑問を投げかけた。
 Febem職員は今年だけで六十七人が解雇され、その中で懲戒免職者は三十三人に上った。同組合長によると、八年前から八〇%以上の職員が入れ換えられ、現在職員の四〇%が一年未満の勤務だという。
 サンパウロ州のFebemには、〇三年二月時点で五千百三十六人の収容者がおり、その内の四百四十四人がフランコ・ダ・ロッシャ第三十、三十一収容所に収容されている。