3月19日(水)
【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙四日】ブラジル税制研究所の調査により、セスタ・バジカ(生活必需品バスケット)の価格の六〇%が税金で占められていることがこのほど判明した。
Dieese(労組間社会経済調査・統計所)の調査では、サンパウロ州の一月のセスタ・バジカは百六十二・七九レアルだったが、平均九十七レアルは税金で、その内、ICMS(商品流通サービス税)が十二レアルを占めている。セスタの各製品にかかるサンパウロ州のICMSは十七%だが、州政府はセスタ・バジカの価格を抑えるため、それを七%にしている。他に六〇%の中には、砂糖にかかる五%の工業製品税、販売店の所得にかかる十五%の所得税、市税などの税金や年金の掛け金分が含まれる。
流通段階のコスト高とそのツケを消費者に回した結果がこの調査に反映されたかたちで、飢餓対策においても、政府は食料品価格に占める税金の割合を考慮すべきだと調査担当者は話している。