3月19日(水)
博物研究会(越村建治会長)はサンパウロ市イタケーラ区ジャイメ・リベイロ・ライト通り六一八番のサンパウロ植物標本館(博研会館)に、薬草園を所有、約百種類の薬用植物を栽培している。希望者には、無料で苗を配布している。
この薬草園は、ブラジル東部海岸山脈の薬用植物の保存を目的に九六年から三カ年計画でつくられたもの。地球環境基金が助成した。
標本館の裏手に二百平方メートルの敷地を確保。パフィア(=ブラジル人参、精力剤)、ガサトンガ(胃腸薬)、ステビア(甘味料)などを植えた。工業用紙の原料となるケナフもある。
多くの来訪者の関心を引くのがブラジル人参。体細胞の活性化につながり、糖尿病や癌の予防に効果がある。
薬草園はもともと、見本の採取を念頭に置いたものだった。博研は標本館の一般開放を視野に入れ、苗の無料配布を行っている。
事前の予約が必要。問い合わせ電話番号=0(XX11)・6521・3911