ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 依然多い通信関係の苦情=エンブラテル社が苦情最多=ネット利用でトラブル頻発

依然多い通信関係の苦情=エンブラテル社が苦情最多=ネット利用でトラブル頻発

3月15日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十四日】サンパウロ州法務人権擁護局付属機関の消費者保護センター(Procon―SP)が十三日公表した昨年度苦情リストによれば、苦情件数一千二百五十五件で電信会社『エンブラテル』がワーストワンになった。四年連続で最多苦情の電信会社『テレフォニカ』は努力の末、四位(八百六十三件)に引き上げることができた。苦情の部門別でみると、五年連続で電話部門がトップとなっている。
 Proconのマリア・ルメーナ・サンパイオ受付担当主任によると、エンブラテルに対する主な苦情内容はインターネット使用料金に関するもの。性関係やゲーム関係のホームページに入った利用者が、ローカル・プロバイダから国際プロバイダに切り換えられたのに気が付かずに、後で電話代明細書を見て驚くというケースである。国際プロバイダを利用すると国際電話と同じ料金になるので、電話代は非常に高くなる。
 苦情総数三十七万六千五百五十三件のうち、二二・一二%が電話部門だったという。エンブラテルやテレフォニカのほか、携帯電話会社『テレスピ・セルラール』が三百四件で十位を占めている。
 テレフォニカに対する苦情内容で最も多いのは、インターネットの利用速度を速める「スピーディ」サービス関係と、サンパウロ市郊外に住む人々が電話線を購入する際に追加手数料を請求することである。
 また市民の生活に密着している機関も上位十位に入っている。配電会社『エレトロパウロ』(五位、六百五十三件)とサンパウロ州水道局(七位、三百二十八)の例だ。
 金融部門では、積立金証券専門会社『スル・アメリカ・カピタリザソン』(二位、一千四十一件)と集金代行業者『クレジスル』(三位、九百二十七件)が上位十位に入った。スル・アメリカの場合、顧客が住宅や車の融資だと思って購入したものが実は積立金証券だったという苦情が多い。
 商品関係では、家具専門店『コルンブス』(八位、三百十一件)と電機製品専門店『LG』(九位、三百八件)の苦情が多い。六位はファゼンジーニャ・クラブ(三百三十七件)だった。