「早く一軍の試合で対戦したいですよ」。昨年末、一時帰国した玉木エンリッケ重雄(広島東洋カープ)は、翌春を待ちきれないようにこう呟いた。
日本球界最高峰での、ブラジル人対決――。長い歴史を持つプロ野球でも初めての顔合わせに、期待が高まっていく。
昨年のドラフト会議では、甲子園でも注目を集めた日章学園の瀬間仲ノルベルトら二人だけでなく、砺波工の桜井好実が指名された。
甲子園出場の経験がなく、全国的には無名だがそのパワーに注目が集まる桜井。オープン戦では一軍の舞台を経験したものの、開幕後は二軍で腕を磨くことになる。
「日本で成功するには、辛抱強さが欠かせない」と玉木は後輩たちにアドヴァイスを送る。
ペナント争いにもう一つ楽しみが増えた。(記)
03/03/15