3月14日(金)
サンパウロ州ボイトゥーヴァ市で十一日、ペドロ・F・ソウザ同市議会議長(PMDB=ブラジル民主運動党)が、自分の娘婿の友人(二七)を射殺し、逃走中。娘婿(二五)は、友人とともに議長の家を訪問し、議長の孫の誕生を報告した。その時、友人と議長が口論をはじめ、娘婿はケンカを止めようと間に入ったが、怒った議長は拳銃で友人を射殺したという。
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稲妻誘拐事件が二件。サンパウロ市西部アニャングエラ街道の大手スーパー『エストラ』の駐車場内で十一日、男女が稲妻誘拐に遭った。銀行前で停車した時、被害者の男性(四〇)が逃げようとして犯人らに射殺された。もう一件は十二日に発生。サンパウロ市チラデンテス大通りで、男二人が運転中の女性(二五)を襲った。が警察にばれて逃走。イミグランテス街道の料金所も突破し、三十二キロ間を時速百五十キロで突っ走り、軍警の道路封鎖でやっと停まった。
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ミナス州ベロ・オリゾンテ市で最近、高級な洋服を着た白髪まじりの男が輸入車専門修理店に入り、五十万レアル相当のBMW車を自分で運転して盗んだ。同店は、「盗難車の手がかりを教えてくれた人に三万レアルを出す」と必死だ。同店内には監視カメラが設置されていたが、それでも事件が起きたことに従業員らはみな驚いている。
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十一日にサンパウロ市で発生した大勢のスーパー襲撃は麻薬密売人の指図で行われたらしいことを襲撃に参加した三人が証言した。同スーパーの経営者は麻薬密売集団の要求した「ショバ代」を払うことを拒否していたらしい。また密売人らは盗品の大部分を持って逃げ、襲撃後すぐ、店から遠い人々に店のシャッターが開けっ放しになっていると触れ回ったという。