コリンチアーノ恐るべし――。初めて目の当たりにしたカルナヴァルで、改めてそのパワーのすごさを思い知らされた。
初日、ガヴィオンエス・ダ・フィエルが登場を控えると突然、サンボードロモ内にはコリンチアンスの紋章を象った小旗が打ち振られ始めた。
幼いころからサンパウロFC贔屓の私は、居心地の悪さを感じざるを得なかったが、ディスフィーレが始まるとそんな違和感は吹き飛んだ。
テンポのいい音楽と迫力溢れる行進は、まさしく圧倒的。思わず取材を忘れて見入っていた。
他エスコーラに殴り込み、殺傷事件を起こす始末のサンパウリーノとは雲泥の差。サッカーだけでなくサンバにも「フィエル(忠実)」な彼らは悔しいが尊敬に値する。
ガヴィオンエスの好調さは、コリンチアンスの成績にも影響する。やれやれだ。 (記)
03/03/08