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市民の盗聴繰り返す=バイア盗聴事件 保安局元部長が証言

2月28日(金)

 【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】バイア州保安局が、犯罪に巻き込まれることを想像だにしなかった市民らを頻繁に盗聴していた。二十五日夜、連邦警察で行われた証言によると、ヴァウジール・バルボザ元保安局捜査部長は昨年末までに、捜査中でない人々の通話内容を盗聴するため、一度以上の捜査が行われたことを明らかにした。通常、通話内容は秘密内容とされ、裁判所の許可がなければ公開されない。
 証言前に連邦警察は、盗聴はイタペチンガ市の誘拐事件の捜査中だけに限られていたと考えていた。バイア警察の関係書類には、秘密保持の無効を裁判所に申請した際の、アントニオ・C・マガリャンエス上院議員に敵対していたとみなされる政治家や市民の電話番号が記載されている。同部長は誘拐捜査に関連した電話番号は他の捜査にも含まれていた可能性があると証言した。
 連邦警察は同部長とアラン・ソウザ・デ・ファリーアス補佐を盗聴の張本人とみなし、電話会社Tim/Maxtelのマウロ・アレッシャンドレ・クルーズ元安全担当責任者が盗聴に関わったと疑っている。
 同事件の捜査官らは事件の六〇%以上が明らかになったとして、盗聴が誰の利益になり、誰が盗聴を命じたかに捜査の焦点を置くことにしている。今後、カチア・アルヴェス州保安局元長官、パウロ・マガリャンエス連邦下議に、必要があれば捜査の最後に、アントニオ・C・マガリャンエス上院議員に対して聴聞が行われる予定だ。