2月27日(木)
ブラジルを知る会(清水裕美代表)は三月十三日午後七時から、サンパウロ市カンピーナス通り六〇〇番、レストランサントリーで『ショーロの夕べ』と題し第十三回講演会を開く。講師はサンパウロ総領事館文化班に長いこと勤務していた坂尾英矩さん。現在も現役で日伯の音楽の懸け橋として活躍している。
ブラジルを知る会の皆さんが二十五日来社、「坂尾さんの講演は、一九九九年以来四年ぶり二回目。ブラジル音楽の魅力を、ショーロの生演奏を聞きながら、説明していただきます。ご夫婦でカイピリーニャでも飲みながらどうぞ」と、多くの来場を呼びかけた。七弦ギターの名手ルイジーニョのグループが演奏する。
参加費は一ドリンクとおつまみ付きで二十五レアル。問い合わせ電話=3266・4716、3889・8660。
坂尾さんは、一九八二年にブラジル日本商工会議所が主催したブラジル紹介セミナーで、ショリーニョについて次のように説明している。「ブラジル音楽はうるさいというイメージがあるが、ペーソスにあふれたセンチメンタルなものもたくさんある。十九世紀ごろリオデジャネイロでアマチュアがセレナーデをやりに夜、町に出てギターやウクレレのようなカバキーニョ、フルートを持ち出して始めたのがショリーニョ。サンバに似ている。泣くように楽器を演奏するため、ショラールからきている。アフリカの言葉ショーロからきたというのはうそだと思う。一八七〇年ごろ、リオの音楽家が演奏し始め、ポルトガルのソリストに合わせてギター低音を入れて生まれた。歌が入るようになったのは、ずっと後になってからです」。