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死傷者増すカーニバル=「インデペンデンテ」は追放

2月26日(水)

 【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】サンパウロ州エスコーラ・デ・サンバ連合(Uesp)は二十四日、緊急会議を開き、二十二日のカーニバル初日に死者を出す混乱を引き起こしたブロッコ・ド・カルナヴァル『インデペンデンテ』の追放を決定した。
 この決定によって、同ブロッコはサンパウロ州のカーニバルに参加することができなくなった。会議の数時間前、インデペンデンテのジョゼ・R・ランジェル会長もUesp脱会を申し出ていた。
 同ブロッコは、サンパウロ州サッカークラブ『サンパウロ』の応援団で形成されており、同ブロッコの一部のメンバーがコリンチアンス応援団とパウメイラス応援団系のブロッコのメンバーを死傷させた。Uespは「アニェンビー・サンボードロモの警備も十分でなかった。アニェンビー側の責任でもある」と厳しく批判した。
 エスコーラ・デ・サンバでも悲劇が起きた。二十三日、大サンパウロ市圏ジアデーマ市で、『ウニードス・ダ・ヴィーラ』の練習中、乱射騒動があり、二人が死亡、少なくとも二十二人が負傷している。警察は、ライバル同士の犯罪組織の闘争とみて捜査中。
 サンパウロ市北部では、『ローザス・デ・オウロ』と『ウニードス・デ・ヴィラ・マリーア』の練習終了後の二十三日から二十四日未明にかけて、参加者二人が射殺されている。

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