2月25日(火)
【アゴーラ紙二十二、二十三日】サンパウロ州保健当局は二十二日、今年初めてデング出血熱による死亡者が出たと発表した。
犠牲者は大サンパウロ市圏イタペヴィー市の居住者(三八)。同市は今年、地元で繁殖したネッタイシマカ(Aedes aegypti=デングウイルス媒体蚊)によるデング熱罹患(りかん)件数が最も多く、すでに七百十三件が確認されている。二位の大サンパウロ市圏ジャンジーラ市では五百六十六件が記録されている。
患者が死亡したのは一月十六日だが、死因がデング出血熱だと確認できたのはつい最近のこと。昨年サンパウロ州では、五人がデング出血熱で死亡した。
昨年一月と二月に、サンパウロ州では八千三百八十九件のデング熱罹患が記録された。今年同時期はまだ二千六百十五件だが、保健当局は「油断できない」と警戒を緩めていない。
一方サンパウロ市の地元産デング蚊によるデング熱罹患件数は十三件まで上っている。南部ジャバクアーラ区で九件、クルシーノ区で二件、西部ヴィラ・レオポウジーナ区で一件、東部サンルーカス区で一件となっている。
サンパウロ州、サンパウロ市保健当局は、植木鉢の受け皿や犬用の水皿など、デング蚊が好むとまった水の溜まる場所を徹底的に除去し、デング蚊繁殖を防止するよう呼びかけている。