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コパ・アメリカのグループ分発表=セレソンのグループは?

 24日夜、来年5月にチリで開催されるサッカーのコパ・アメリカでの最初の関門となる、グループ・ステージのグループ分けが発表された。
 コパ・アメリカは南米の(ガイアナとスリナムを除いた)主要10カ国に、招待国二つを加えた12カ国で戦われる。来年の場合、招待国はメキシコとジャマイカだ。
 最初は4チームが三つに分かれて戦うグループ・リーグで、24日にこのグループ編成が発表された。
 Aグループは開催国となるチリを筆頭に、メキシコ、エクアドル、ボリビアが入った。続いてBグループは、アルゼンチンを筆頭に、ウルグアイ、パラグアイ、ジャマイカが入る。ブラジル代表(セレソン)はCグループで、コロンビア、ペルー、ベネズエラと同組となった。
 この3グループはそれぞれ、リーグ戦を1試合ずつ行なう。各グループの上位2チームはもれなく決勝トーナメントに進み、3位となった3チームのうち、もっとも成績の悪いチームを除いた2チームも同トーナメントに進出できる。
 このグループ分けで、セレソンは「楽なグループに入った」と一般に報じられている。コロンビアはFIFAランキングでも上位の強豪だが、ペルーは1982年以降W杯に出場しておらず、現在も低迷を続けている。ベネズエラに至ってはW杯出場経験すらない。
 一方、チリは中米の強豪国メキシコや今年のW杯出場国のエクアドルと同組で、油断出来ない状況だ。アルゼンチンは、前回優勝でルイス・スアレス、エディンソン・カバーニといった世界的ストライカーを擁すウルグアイと同組だが、パラグアイとジャマイカの現在のFIFAランキングは高くない。
 この大会、セレソンはなんとしてでも好成績を収めたいところだ。それは、前回のこの大会でつまずいたことが、14年W杯まで続く、国民の不安視のはじまりとなったからだ。
 11年大会でのセレソンは準々決勝でパラグアイと0―0で引き分け、PK戦の末に敗れた。このときはグループ・リーグでもベネズエラとパラグアイに引き分け、エクアドルに勝利したものの2失点を喫している。
 結局、ここで芽生えた不安がその後もつきまとい、セレソンがコンフェデ杯などで優勝しても、「開催国だから八百長があるのだろう」などと疑われるようになった。また、このときの惨敗でセレソンは当初のメンバー編成の大幅入れ替えを余儀なくされ、以後、まだ20歳前後だったネイマールやオスカールといったロンドン五輪銀メダルの主力選手に頼るチームにせざるを得なくなった。
 現在のセレソンは、W杯後6連勝と好調だが、コパ・アメリカで優勝することでさらに弾みをつけたいところだ。対ペルー戦は6月14日、対コロンビア戦は6月17日、対ベネズエラ戦は6月21日に行なわれる。
 ちなみに、ドゥンガ監督が前回率いたセレソンは、2007年の同杯で優勝を飾っている。(24日付グローボ・サイトなどより)