2月22日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】今月十二日に誘拐された四歳と八歳、十歳の少女が二十日夜、九日ぶりに解放された。少女たちは緊張が解けず、お腹を空かせていたが、怪我はなく無事だった。少女たちはロイターブラジル支局長の娘。
誘拐は十二日午前、六時三十分、被害者の自宅近くの、サンパウロ市モルンビー地区ライムンド・シマンオ・デ・ソウザ通りとギリェルメ・デュモン・ヴィラーレス通りの交差点で起こった。少女たちは普段通りに車でポルト・セグーロ高校に送ってもらう途中、二台の車に前後を挟まれた。二人の男が少女たちとペットのプードルを別の車に乗せ、ソロカバ方面(推定)に連れ去った。
誘拐犯らは両親に電話をし、四百万レアルを要求するとともに、警察ともつながっているので警察には連絡するなと脅した。しかし両親は連絡し、DAS(誘拐対策本部)が捜査を始めた。
両親は誘拐犯らと交渉を続け、四日後、犯人らは身代金を十万レアルに下げた。しかし、その後犯人らは娘の一人を殺すと脅し始めた。十九日、身代金は四万レアルで決着し、二十日午後八時半に支払われた。
少女たちは大サンパウロ市圏イタペセリカ・ダ・セーラ街道一八キロ地点で解放された。付近の住民に助けを求め、同夜十時無事保護された。
十八日にDASは容疑者を一人逮捕していた。誘拐はしていないが、誘拐に誘われたと同容疑者は供述している。