2月21日(金)
【フォーリャ紙、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙二十日】ツーリスト専門警察は十九日、詐欺行為、公文書偽造および詐欺団結成の容疑で、サミー・G・ジャロビスキー容疑者を一時拘束した。同容疑者はサンパウロ市東部のシダーデ・チラデンテス都市交通というバス会社の経営者で、同社から多額の資金を引き出したとされている。警察はさらに三人の容疑者を捜査している。
容疑者たちは経営難に陥った会社を引き受け、会計を粉飾し、それを売却することを専門にした詐欺団で、バス会社を買収して金融機関からの融資を受けた後、逃亡するつもりだったと疑われている。
ジャロビスキー容疑者は〇二年十一月に土地を担保にシダーデ・チラデンテス社を買収し、六カ月前に死亡した共同経営者の名前を騙って経営を始めた。数日後、同社は給料の遅配や営業中断により、サンパウロ市管轄のSPTrans(サンパウロ市交通機関公社)の経営介入を受けることになり、〇三年一月までに千百五十万レアルの資本を投入された。一月に再び経営は同容疑者の手に戻っていた。タットサンパウロ市交通局長はバス会社が容疑者によって損害を被っていたことを否定している。
警察はサンパウロ市の他のバス会社も同様の詐欺に巻き込まれている可能性が高いとして捜査を続けることにしている。