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早大ソフトボール部が指導=主将、副将が来伯=ブラジル女子の可能性強調

2月21日(金)

 女子ソフトボールの技術向上にと招かれた早稲田大ソフトボール部の佐川和也主将(二三)と石橋光雄副将(二〇)が、このほどブラジル各地で選手らを指導。十四日に指導の手ごたえやこれからの可能性などについて記者会見した。
 同大学とのつながりを持つパウリスタ野球連盟(沢里オリビオ会長)が、四年前から毎年バッテリーの派遣を要請。投手の石橋副将と、捕手の佐川主将が春休みを利用して来伯した。
 同ソフトボール部は、昨年の全日本大学選手権では三位入賞。さらに昨年八月に米国・オレゴン州で開催された北米ワールドシリーズでは、ハワイ州・極東地区代表として遠征し、米国やカナダなどの強豪九十三チーム中五位に食い込んだ実績を持つ。
 八日から十六日までの滞在中、イビウーナやクリチーバなどで女子選手に投球方法や打撃技術、守備などを指導した。国外での指導は初めてという二人は、「のみ込みの早さと身体能力に驚いた」「受け身になりがちな日本と違い、熱心に質問してくる」などとの感想を話した。
 一方、ブラジル選手の欠点として集中力の持続の難しさや、道具の普及が進んでいないなどといった面も指摘した。
 将来的には指導者の道も考えているという佐川主将は「道具面などの環境を整える必要性はあるが、大きな可能性を持っている国ですね」と強調していた。