2月20日(木)
財団法人・日本漢字能力検定協会(大久保昇理事長)の漢字検定試験(漢検)が、去る八日、ロンドリーナのパラナ日本語教育センターで実施された。パラナ州では二回目。二世七人、三世一人、一世一人の合計十一人が熱心に受験した。
最高齢者はエッセイ集『ジャングルと移民』など信ちゃんの昔話シリーズ(十巻)で、二〇〇二年度コロニア文芸賞を受賞した沼田信一さん(八十五歳、ロンドリーナ市在住)、二級に挑戦した。最年少は、八級を受験した島袋ヒロミさん(一九)で、昨年、JICAの研修で訪日したときにも受験、九級に合格したところから、今回八級に挑んだ。
山本ユミさんはサンパウロ州のマリリア市から足を運んだ。「サンパウロに出なくても受けることができてよかった」と話す。
今回の検定試験の世話人となったパラナ日本語教育センターの広瀬行輝校長は「みなさん難しいといわれていました。しかし、目標を定めて挑戦していく楽しみを感じられたようです。ぜひ来年もやってほしいといわれています。」と話す。
同検定試験は、文部科学省認定の資格試験となっており、就職や受験に有利なところから人気を呼び、二〇〇二年度の受験者数は二百万人に達する見込みという。サンパウロ、リオデジャネイロでの検定試験は六月七日に実施される。その他の地域での実施も可能で、ブラジル連絡事務所で応対している(21・2439・8277)。