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バイアで大規模電話盗聴事件=政治家、市民ら232人被害

2月18日(火)

【エポカ紙、ジョルナウ・ダ・タルジ紙十六日】バイアの電話盗聴スキャンダルが、国を巻き込んだ法的問題に発展している。ジェデル・V・リマ下院議員(PMDB)に対する電話盗聴を始め、二百三十二件に上る不法盗聴が先週発覚した。
被害者は、偶然かどうか定かではないが、アントニオ・C・マガリャンエス上院議員と同盟を結んでいないあらゆる政党の政治家に留まらず、主婦、ミュージシャン、造型美術家、魚卸業者、新聞記者、大学生など、一般市民にも及んでいる。盗聴専門家によると、大部分の被害者は本命の盗聴相手をはぐらかすために、盗聴に巻き込まれていたという。
被害者の一人、弁護士のアドリアーナ・バレットさんとその夫、プラーシド・ファリーアさんの告発が事件への関心をエスカレートさせている。バレットさんはマガリャンエス議員の元恋人だったが、二人の関係が終わった後、同議員は電話盗聴を命じ、夫婦へのストーカー行為を始めた。同議員は二人の別れに納得せず、よりを戻したかったからだという。同議員は告発内容を否定している。
ジョゼ・ジルセウ官房長官は十六日、事件を民主主義への冒とくとみなし、上院倫理委員会を召集して厳しく調査するべきだと発言した。