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コラム オーリャ!

 昨年、甲子園に初出場した日章学園関係者に聞きたいことがある。
 「ブラジル人は客寄せパンダだったのか」と。 四番の瀬間中ら投打に渡って活躍した三人の日系人が、その原動力だったのは間違いない。
 一チームで三人もの外国籍選手が活躍するのは初めてだけに、グラウンド内外でその注目は高かった。昨秋のドラフト会議で瀬間中ら二人が指名されたことからも、その実力ぶりがよく分かる。
 しかし、同校が巻き起こした「ブラジル旋風」は昨年限りのようだ。
 ある野球関係者によると、全国的に名前を売った同校は、ブラジル人に頼らずとも、好選手を集められるという。
 言葉や文化の壁を持つ外国人の指導に手間が掛かるのはよく分かる。
 ただ、教育の一環を建前とする高校野球だからこそ、異文化と取り組んでもいいのでは。(記)

03/02/15