2月13日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、アゴーラ紙十二日】ロジージオ違反、駐車禁止違反、シートベルト無装着 … こうした軽い道交法違反はお咎めなし?
都市交通労働組合のルイス・アントニオ・ケイロス組合長は、今月十日以降、CET(交通工学公社)のマロンジーニョ(監督官)は交通安全啓蒙活動と、安全や滞りのない通行を脅かす重大な違反は別として、サンパウロ市内の軽い交通違反は取り締まっていないと発表した。十日の違反検挙数はふだんの七〇%減だったという。
取り締まりを大目に見ることになった原因は、市の二千九百万レアルに上る予算カットに伴って、五百十二人の人員削減の可能性が出てきており、それに抗議しての行動。CETは早期自主退職制度を設けたが、応募数は百二十五人に留まっている。同組合長は、政治家の引きで最近就任した六十七人の補佐役を解任するべきで、そうすれば年一千万レアルのコストを削減できると主張している。
CETは職員が「隠れスト」を行っていることを否定している。一部のマロンジーニョは「スト」に反対し、新聞を見てはじめて「スト」を知ったといい、罰せられないと考えて違反するのはやめたほうがいいとあるマロンジーニョは匿名で語っている。