先々週の土曜夕方、サンボードロモでカルナヴァルの予行演習に参加した。真っ黒な雨雲がもくもくわいてきたと思ったら、滝のような豪雨。隊列を組んでパレードしていた、普段はいかめしい打楽器隊の大男どもも、親指大の雹がパラパラと背中や頭にぶつかり始めるにいたって逃げ腰に。実際、鞭のように痛い!
それでも鬼瓦のような顔をした黒人指揮者が「続けろ!」と指示するので、みんな泣く泣く我慢。でも、指揮者ががなる口に雹が命中してもんどりうった瞬間、隊は一気に崩れ、屋根のある場所へ怒涛のように退散。
豪雨は、まるで狙っていたかのように、終了予定時間にぴったり止んだ。びしょぬれで雨宿りしている間は〃最悪〃と思っていたが、後から思い出すと妙に可笑しく、なぜか皆で大笑いに。不思議な経験だった。 (深)
03/02/12