2月7日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】サンパウロ州衛生局が市販の食品十五種類を検査した結果、三三%に食用不適とする要因を発見したと一日、報告した。指摘したものは消費者の健康に不適当として虚弱者は特に注意するよう喚起している。
同局食品部のセーザル・ラトレ主任は、昨年五月から十二月までに各商品から百メーカーの製品を一千五百個各所から摘出してアドルフォ・ルッツ研究所で分析させた結果を、一日付けの官報に公表した。
検査の対象となったのは飲料水、米、フェイジョン、粉末トウモロコシ、ミルク、ソーセージ、ラビオリ、鶏卵、ピーナツ菓子、ダイエット・パン、パルミット、チーズ、腸詰め、アイスクリームなど。
検査したのは微生物や有害物質の存在、レッテルの表示内容など三点。レッテルの表示では有害物質や微生物が認められるのに、消費者は銘柄品として無抵抗に受け入れている例が多いと指摘している。
その最たる例は、包装されたパン類の九五%が軽度に汚染されていたこと。またダイエット・パンは脂肪分と糖分の含有量が、レッテルに明記されていない。
チーズ、アイスクリーム、ピーナツ菓子、腸詰めの汚染度も要注意。病弱者は特に注意すること。これらの見本の六〇%から昆虫類の糞が検出された。三五%にはアフロトキシンという発癌物質が検出された。
チーズは脂肪分過多で栄養分が表示と合致しなかった。アイスクリームの五七%と腸詰めの二七%に微生物が発見された。また健康に有害とみなされ販売禁止するか、消費者が買わないよう薦める食品とレッテルを近日追って公表するという。