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携帯電話の「クローン」=情報盗まれ被害続出

2月7日(金)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙】携帯電話の「クローン」が企業や個人使用者を狙っている。電話業界の報告によると、クローン電話による被害は、サンパウロ州の二大携帯電話会社、テレスピセルラーとBCPで、年間四千四百万レアルに上るという。
 電話の偽造業者は主に空港周辺で暗躍している。空港到着直後は通話が多く、携帯から電話会社に接続する時に業者は携帯電話の情報を盗む。クローンの対象となるのは、TDMAとCDMA方式を採用している機種。GSMを使った新しいタイプは今のところ偽造の心配がない。携帯電話各社は日々監視を行っており、通話記録に、決まった場所、特に外国への通話が頻繁に行われているなど、不審な点があれば利用者に連絡している。
クローン電話に対する使用者側の対抗策としては、(1)デジタル通話の携帯電話を使う(2)国際通話登録をはずす(3)空港近くでは使わない(4)通話被害、紛失、盗難にあった時はすぐに登録を抹消する(5)やたらと電話を貸さない(6)修理に出すときは、メモリーに入っている電話番号を消して、正規の修理店に出す、などが挙げられる。

携帯電話会社は使用者のパニックを避けるため、クローン電話の数などのデータを公表しないが、その数はかなり多いとされている。偽造業者は、ハッカーたちがインターネットで公開したクローン電話の作り方を利用しているとも考えられている。他人の家庭の電話の使い方やタダで通話する方法などもインターネットで公開されているという。