2月7日(金)
有料老人ホーム、「PRO VITA」(ブルックリン区)は今年、開所十一年目を迎え、日系高齢者の獲得に力を入れ始めた。閑静な住宅街に四つの施設を持つ。九三年に、営業を開始、口コミで評判が広がった。
これまでは、満床に近い状態だったこともあり、広報活動に力を注いでこなかった。現在、改装中で、入居者の受け入れに余裕が生まれる。
日系の老人ホームが社会団体によって経営されている。「PRO VITA」は有料であることをはっきりと全面に出す。
入居費は一カ月に千百レアルから二千四百レアル。一般家庭にとって、決して楽に、支払える額ではない。「その分、きめ細かいサービスを提供する」。
半介護、要介護者を主な対象とし、七十八歳から百三歳までの約百人が暮らす。明るい雰囲気の居間には、あちこちにソファーが置かれ、気軽に外室できる。
自宅からテーブルやいすなど小型の家具なら持ち込んでもよい。往時の生活が維持できるように、配慮する。
面会時間に制限は無く、家族は二十四時間、いつ訪問してもよい。看護婦が各施設に常駐し、緊急の場合には、乗用車ですぐに病院に搬送できる。
経営者の一人で理学療法士の島崎リーセさん(三六)は、「安心して介護を任せることができる」と、PRする。
日本語での対応は正式に、始めていない。リーセさんの父、ドゥラールさん(六五)が、手伝いに通っており、日本語も通じる。
値段は千百レアルから二千四百レアルまでで応相談。
問い合わせ電話番号=5055・1512/5055・9646。