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サンパウロ市のバススト終了=市民はイライラ、バス破壊も

2月6日(木)

 【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙五日】約三百五十万人のサンパウロ市民の足に影響を出した四十時間にわたる路線バス会社従業員のストライキが四日、地方労働裁判所(TRT)の命令で終結した。
 だが同日午後八時になっても十四カ所のバスターミナルは閉鎖状態。再運行し始めたバスも総数の一〇%にしか及ばず、怒り狂った市民がバスを破壊、火を点け、道路が交通止めになる騒ぎもあった。サンパウロ市交通局によると、計百十三台のバスが破壊されたという。
 サンパウロ州検察局が、このたびのストを労使共謀で仕組んだロックアウト(労働争議の際に雇用主側が講ずる一手段。工場や事務所から労働者を締め出して、その就労を拒否すること)だと決め付け、バス会社経営者と労働者組合の両者にストによる損失の賠償を迫ったことが、サンパウロ市とスト実行側の交渉を容易にさせた。
 サンパウロ市交通企業連盟(Transurb)とバス会社労働者連盟の代表者たちは、ロックアウト告発を否定し、スト実行の理由は新交通方式の入札の変更を訴えるものだと言明した。