2月6日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】サントス海岸地域の各都市は、一月のデング熱患者発生率を前年同月比の九七・六%にまで減少させることに成功した。二〇〇二年一月には七百六十五人が罹患したが、〇三年一月は十八人だった。
二〇〇二年は、サンパウロ州全体の約七〇%のデング熱がサントス海岸地域で発生した。この地域で減少する一方、大サンパウロ市圏西部でデング熱は増加している。一月の発生件数のトップはイタペヴィー市(二百五十一件)で、近隣のジャンジーラ市(九十四件)がそれに続いている。
「今度は大サンパウロ市圏だ」。SUCEN(風土病監督局)のルイス・ジャシント・シウヴァ監視官は言う。資金不足に加え、デング熱に対応する経験の不足が、予防を困難にしていた。大火事のように、伝染病は一度広がりだすと抑えることは難しい。同監督官は言う。「発生件数は減少したが、サントス海岸地域でデング熱を完全になくすことはできないだろう。問題は解決されたのではない。小康状態を保っているだけだ。ただ、〇一年や〇二年の時のように、他の伝染病の新たな発生を抑えることはできるはずだ」。