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リオ州議会にCPI=スイス銀行不正送金で調査

2月5日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】リオ州税務局前次長と監督官らによる公金横領事件を調査するためリオ州議会は三日、CPI(調査委員会)の設置を絶対多数で決定した。CPIは事件に関与した関係者五人に対し四日、身柄拘束を申請する方針のようだ。
 これは税務局前次長のシウベイリニョ容疑者と監督官四人、連邦監督官六人により三千六百万ドルがスイス銀行へ不正送金された疑惑を解明するもの。
 州議会の各党首脳はCPIでガロチニョ元知事、ベネジッタ前知事、ロジニャ知事時代の一九九九年から今日までを百五十日かけて、関係した職員百十人について銀行口座、電話明細、資産明細を調査する打ち合わせを行った。
 いっぽうCPIが十分な証拠書類を入手していない現在、いきなり身柄拘束の権限を付与することに疑問視する向きもある。スイス銀行の預金が容疑者らの送金であることを証明する書類を発見できずに、誰の犯行なのか、国内での犯罪の形跡有無も確証が得られないでいる。
 容疑者の弁護士は、本人に対する刑事告訴もないし、告発者もいない中での身柄拘束は州議会の暴力的行為だと非難した。前次長と州監督官らの所得税申告書は州政府から受け取る年間所得と合致しており、何らやましいことはないと弁護士はいう。スイス銀行にあるとされる預金は、本人らが全く知らないとしている。