2月1日(土)
【サンパウロ三十日時事】ブラジル航空最大手のバリグ航空は三十日、債務返済の遅れのため、同社のボーイング777型旅客機がパリの空港で差し押さえられたことを明らかにした。搭乗を予定していた客は、同日夜の別便に振り返られた。
バリグ航空によれば、差し押さえを実行したのは米保険金社AIG傘下のインターナショナル・リーシング・ファイナンス・コーポレーション(ILFC)社。同航空からの支払いが二ヵ月遅れたことによるとされるが、差し押さえ理由となった負債額は明らかにされていない。
バリグ航空は、ILFC社との債務支払いは交渉中であり、できるだけ速やかに事態を正常化するとしている。
同航空は、二〇〇一年の米同時テロによる収益減に加え、通貨レアル下落を受けた燃料費高騰などで、このところ経営が悪化。負債総額は七億八千万ドルに達し、今後数カ月間で二憶二千万ドルの負債が返済期限を迎えるとされる。