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長雨で洪水、土砂崩れ=サンパウロ市 寒冷前線の停滞で

1月30日(木)

 【既報関連=アゴーラ紙二十九日】大サンパウロ市圏各地で土砂崩れ被害を起している大雨で二十八日、サンパウロ市の六十九カ所が洪水となった。雨は二十七日午後九時三十分ごろから振り出した。
 二十八日午後二時ごろ、サンパウロ市南部ジャルジン・ダス・フローレス区ボイ・ミリン街道二六〇〇番付近で、約百メートルほどの塀が崩れ、中央部方面の二車道に大穴が開いた。
 同日午後三時三十分ごろ、同区ジョゼ・カシアーノ・フィゲイレード街一八番付近でも塀が崩れた。アスファルトが沈み、水道管が破裂した。ボイ・ミリン街道の近くにあるシタデーラ街では、土砂崩れが発生し、住宅二軒が流された。
 サンパウロ市東部ヴィラ・カロン区では、住民約三十人が、アリカンドゥーヴァ通りでタイヤや木を燃やして、絶えない洪水に抗議、緊急対策をとるよう市に訴えた。同通りでは二十七日午後十一時ごろ、アリカンドゥーヴァ川が氾濫し、高さ一・五メートルの大洪水が発生した。
 気象観測所(Inmet)の予測によると、南東伯に降りつづけている雨は、少なくとも一日まで続くという。同地域に停滞している寒冷前線が降雨を引き起こしている。Inmetのボルジェス氏は、「なぜ寒冷前線が停滞するかは分からないが、数日にかけて勢いが衰えないのは、アマゾン地方から下りてくる湿気を〃食料〃にしているからだ」と説明している。