1月25日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】二〇〇〇年度国勢調査の対象となった国内五千五百七都市のうち、四二%が〃社会疎外指数〃の高い都市とされていることが、カンピーナス州立総合大学(Unicamp)、サンパウロ総合大学(USP)、サンパウロ市・カンピーナス市カトリック総合大学の研究グループの調査で明らかになった。
社会疎外指数とは、人間開発のレベルを測る新しい指数で、教育、所得、寿命を測る国連の人間開発指数(HDI)より複雑だという。社会疎外指数では、HDIの三要素のほか、都市に居住する若者の比率や十万人あたりの殺人数、労働手帳に登録されている労働者の比率も入る。ゼロは最悪の数で社会疎外指数が最も高いことを示し、一が最も優れた町とされる。
この研究は『ブラジルでの社会疎外アトラス』と名付けられ、二十四日にポルト・アレグレ市の世界社会フォーラムで発表された。
社会疎外指数が高い都市は、次の通り。
一位、アクレ州ジョルドン市(〇・二三)。二位、アマゾーナス州グアジャラー市(〇・二四二)。三位、マラニョン州ベラーグア市(〇・二四三)。四位、アマゾーナス州イタマラチー市(〇・二四八)。
対して社会疎外指数が低い都市は、五千五百七都市中二百都市のみ。上位四位までは、一位、サンパウロ州サンカエターノ・ド・スル市(〇・八六四)。二位、サンパウロ州アーグアス・デ・サンペドロ市(〇・八三五)。三位、サンタ・カタリーナ州フロリアノポリス市(〇・八一五)。四位、サンパウロ州サントス市(〇・七六五)となっている。
上位四位までに、サンパウロ州の都市が三都市もある。ちなみに大サンパウロ市圏の三十九都市のランキングでは、同じくサンカエターノ・ド・スル市がトップ。全国では三十位のサンパウロ市が二位。三位はサンターナ・デ・パルナイーバ市となった。ワーストワンは、フランシスコ・モラット市で三十九位。全国ランキングでは三千七十六位だった。