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ブラジル産大豆は組換え!=米誌、生産者証言として報道

1月23日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】米国の国際経済専門誌が二十一日、ブラジル産大豆の六〇%が遺伝子を組み換えた大豆であると発表した。情報源は、ブラジル南部の大豆生産者がアルゼンチンから買い入れた未登録遺伝子組み換え大豆種の作付けを行ったと供述したとしている。
 欧州市場ではブラジル産大豆が、非遺伝子組み換え大豆として米国を抜いている。欧州市場における米国産大豆の輸出は、一九九七年の二百三十万ドルから二〇〇一年には百十万ドルへと急減した。
 ブラジル産大豆の対欧輸出は、二〇〇〇年が七百三十万トン(全穀類輸出の六四%)で五十三億ドル、二〇〇一年は九百七十万トン
で六十億ドルへ上昇した。 農務省は公式には遺伝子組み換え大豆種の使用を認めていないし、違法作付けも禁じている。米誌の報道を、米産大豆市場の確保と伯産大豆の営業妨害目的の作為と反駁声明を行った。仮に違法作付けがあったとしても、二〇%以下と農務省は見ている。
 植物油工連のミヤモト会長は、すでに世界の態勢が遺伝子組み換え大豆に入っており、その是非を議題にするのは時間のムダと軽視している。在来種の大豆に固執するなら、ブラジルは特定地域を設けて在来種栽培を行うしかないが、時代とともに在来種が衰微するのは明白としている。