1月22日(水)
出稼ぎで日本に行っている人の家族が雇用先の会社関係者と話し合う「留守家族との懇親会」が、二月一日、二日の正午からサンパウロ市内のニッケイ・パラセ・ホテルで行われる。約百三十人の日系人を雇用しているNKKウイング株式会社(本社ー神奈川県川崎市)が主催。同社から保田博通取締役も来伯し、家族と語り合う。
「日系人が働きやすい職場を」との考えの下に設立された子会社のティ・エス・エー社は、リサイクルが主な業務。日系人にも正社員への道が開かれている、日本人との関係が良好で働きやすい、などの定評がある。
ティ・エス・エー社に新入社員をブラジルから送り出す仕事を務めているNKKウイングサンパウロ事務所の八尋陸夫代表は、「行く人よりも残る家族の方が心配。ときどき電話をかけて元気かどうか聞いている」という。留守家族の涙を見た経験などから「(離れて暮らすのは)大変だと思いますよね」としみじみ話す。
懇親会には留守家族、帰国したOBに一人でも多く集まってほしいと、参加を呼びかけている。昼食会での懇談だけでなく、会社の様子を伝えるビデオを上映したり、インターネットTV電話で家族と直接交信したりということも計画している。連絡先は3209・1454(八尋代表)。