1月21日(火)
十四日にサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス市ビスタ・ベルデ区の自宅から三人組強盗にら致された寺ヨシミ・シルビオさん(五四=二世)が十六日午後、同市北部の街道沿いの薮の中から射殺死体で発見された。警察に匿名電話があった。
十四日午前十時ごろ、ヨシミさんの自宅に覆面をし、武装した三人組強盗が押し入り、妻のアンジェラ・メロさん(五四)と娘の島袋・寺・エリーザさんを一室に監禁、「自動支払い機(ATM)から金を引き出し、一時間以内に解放する。だれにも知らせるな」などと言ってヨシミさんの乗用車(ロシア製ラーダ)でヨシミさんをら致し逃走した。
妻と娘二人はすぐに警察に通報、車は同日午後六時ごろ、ボン・スセッソ区の間道で発見された。車内にヨシミさんのドクメントなどが散乱していた。
十六日午後二時、警察にアルト・ダ・サンターナ区から匿名の電話があった。ヨシミさんははだしで両手を縛られ、ひざが割られ、背中に弾の跡があった。
ら致以後、犯人から身代金の要求はなかった。ヨシミさんは三年前に電話会社を定年退職し、退職金十八万レアルを受けた。第四警察では、犯人がこの退職金のことを知り犯行に及んだものとみている。同警察はヨシミさんがら致された後、すぐ犯人が現金を下ろせないように処置した。
寺さんの遺体は十七日午後一時、同市オルト・サンジーマス墓地に埋葬された。