今日二十一日は「世界宗教デー」ということで、〃救い〃の話でも。
日本帰りの知人からお土産を頂いた。インスタント・ラーメン。値段はたった二十五円という。底知らずのデフレ振りに絶句した。商品名は『幸麺』といい、宣伝文句は「元気が出て、幸せになる中華そば」。大ヒットらしい。出口なしの低迷は、中国製インスタント麺に〃救い〃を求めるところまで来たようだ。
一方、ブラジルは五〇〇年祭を端緒に国家信仰の波がじわりと。サッカーW杯でのペンタ達成、ルーラ氏の大統領就任を経て、いま国民の間でブラジル株が上昇中とか。国旗をあしらった洋服や、日常雑貨が流行。『イスト・エ』誌も一連の現象を特集している。
世界一の個人貯蓄高を誇りながらも浮かない顔で二十五円ラーメンをすする国と、ばら色の未来を信じて飢餓対策に取り組むブラジル。どちらに救い多きことか。(大)
03/01/21